
2017年4月オープン
赤坂見附の高級鉄板焼店「鉄板焼877」様の店舗内装設計施工を担当させて頂きました。
店舗内装
2017年4月オープン
赤坂見附の高級鉄板焼店「鉄板焼877」様の店舗内装設計施工を担当させて頂きました。
現場は赤坂見附の繁華街のビル6階。元々住居であったところを店舗にするというものでした。1月の現調の様子です。当時すべての天井も床もすべての内装が剥がされコンクリートの躯体がむき出しの状態でした。
4月完成後の様子です。現調の写真とほぼ同じアングルです。
写真奥の開口部に面影をみることができます。天井高を稼ぐために梁が見える内装で、敢えて梁にアクセントをつけたデザインにしました。
高級鉄板焼店に相応しい雰囲気で、お忍びで来店できるようカウンター席もありますが個室がメイン。3連の個室の壁は取外し可能にし、1つの大部屋としても利用できるようにする。男女別のトイレとパウダールームも。また別個にVIPルームを設け、VIPルームのの客様は廊下を通る事なくトイレに行ける専用扉も儲ける。元々あまり広くない空間で877様のご要望に応え、なおかつ動線に支障がないよう、来店されるお客様に気持ちの良い空間であるよう、ミリ単位で何度も何度も設計変更を繰り返しました。
軽天工事
内装工事の様子です。軽天(LGS)と呼ばれる建築部材で天井を取付けるところです。
軽天工事-廊下、個室
内装工事の様子です。壁や天井の感じがわかってきました。扉もつきました。
カウンター工事
カウンターの工事中の様子です。カウンター席では、コックさんによる鉄板焼の調理の様子が直に見えるよう、カウンターと鉄板焼コンロは「ツライチ」に設計しました。消防法でコンロなどの火器と可燃性の木材などは150mm以上離さないといけないので、カウンター天板の木材と火器との間に軽天や不燃の石膏ボードなどをかませて対処いたしました。
カウンター天板設置
カウンダ―天板の化粧板である人工大理石を設置しているところです。この化粧板と鉄板焼が「ツライチ」になるようカウンターだけでなく、鉄板焼コンロも設計いたしました。
個室工事
不燃の石膏ボードが施工されました。部屋らしくなりました。奥に見える縦格子は既存の窓を隠すと同時にあかりとりの為にデザイン処理したものです。
ダクト工事
元々住居用で給排気設備がなく、ダクトを出すスペースが他にとれなかったので、元居間のガラスののうち1枚を塞いで給排気ダクトを設置しました。
厨房工事
鉄板焼ダクトフードは、コックさんが背の高い方でさらにコック帽を被られることから、調理や接客されたときにフードに当たらないよう斜めにカットされたものを取付けました。また、作業スペースにおいても、一番狭いところで600mm以下にならないよう、尚且つ対面する客席が狭くならないよう最適な位置に設定しました。厨房機器も設置され完成間近です。
壁紙施工
壁紙を施工している様子です。個室とエントランス付近のものです。
完成した個室の様子です。狙った通りの高級で落ち着いた隠れ家的雰囲気が出せた思います。
間仕切外して大部屋にしたところ
3連個室の間仕切りを外して1つの大部屋にしたところです。間仕切壁の仕様や区画などでかなり設計上苦労しましたが、こうやって完成するとすべていい思い出になります。
調理の様子が見えるカウンター席の様子です。カウンター席の左右は700ミリ程壁を張り出させて、カウンター席のお客様が視覚的に包まれ感を出すよう、また、コックさんのスペースとの一体感を出す工夫もしました。狙い通りの仕上がりになったとおもいます。877様、特にコックさんが大変喜んでおりました。ありがとうございます。
限られた空間の中でトイレを2つとパウダールームの空間を確保するのはかなり大変で、寸法上はかなりタイトな空間となりましたが、閉塞感がないよう工夫をして成立させました。
店名サインも製作施工させていただきました。ステンレスヘアライン加工のサインです。全体の大きさが450mm角程度と小さく、「鉄板焼」の明朝体の字は、元デザインのイメージが壊れないように、尚且つ、レーザー加工ができる3mmを下回らないようデータを調整しました。ちなみに、店の顔である店名サインを効果的に照らすスポットの位置もいろいろと検討いたしました。